4月23日の世界一受けたい授業は慢性腎臓病がテーマでした。
腎臓病の権威、横尾隆先生が詳しく教えて下さいました。
目次
腎臓の役割
腎臓は血液の中の老廃物をろ過し綺麗にします。
また、血液の酸性化を防ぎ弱アルカリ性に保ちます。
腎臓の機能が低下すると血管がボロボロになってしまい
心筋梗塞や脳卒中を起こすリスクが3倍になります。
また、がんや肺炎の発症リスクも高くなります。
腎臓は体の司令塔でもあり健康のバロメーター。
CKDとは
慢性腎臓病のことをCKT(chronic Kidney Disease)
と呼びます。
慢性腎臓病は成人の8人に1人が患う新たな国民病なのです。
慢性腎臓病は一度かかると回復が望めない怖い病気ですが、
子供の頃からのある生活習慣が大きく関係しているのです。
慢性腎臓病はほとんど症状が出ないのが特徴です。
そのまま放って置くと突然死の危険性もあります。
腎機能低下の見分け方
尿をチェック
- 尿がシャボン玉のような大きくふんわりした泡が消えない場合要注意です
足のむくみをチェック
- 指で脚の骨の上を10秒押した時凹みが出来てなかなか戻らない場合
慢性腎臓病にかかりやすい人、かかりにくい人
BMIが25以上30未満の肥満度1の人が罹りにくいそうです。
肥満の人はかかりやすく、
痩せ型の人も罹るので注意が必要です。
こちらのサイトは簡単にBMIが計算できます。
先ずは自分のBMIを知っておきましょう。
腎臓に負担をかける食事とは?
塩分自体が腎臓に負担をかけます。
塩分の多い食事を子供の頃から続けていると
慢性腎臓病にかかりやすくなります。
外食やコンビニのお弁当、インスタント食品は
塩分が多くなりがちなので
子供の食事はなるべく手作りで
薄味に心がける必要がありますね。
塩分摂取量の目安
1日の塩分摂取量の目安は
- 男性は8g
- 女性は7g
日本人の平均の塩分摂取量は12.3gです。
なんと、1.5倍位の塩分量を摂っているんですね。
日本人は減塩に気をつけないといけないですね。
慢性腎臓病(CKD)予防定食
調理法を工夫をすることで塩分量が3分の1に減らすことが出来ます。
世界一受けたい授業で取り上げていた
慢性腎臓病を予防する減塩方法はとても参考になりました。
海老のビスクスープの減塩の工夫
- だしを使って塩を減らす
- 尿を綺麗にしてくれるカロテノイドを含む海老を使用
- 海老の殻や頭からだしを取ると塩分を減らしても濃厚でコクのある味になります
なすの炒めものの減塩の工夫
- カレー粉を使って塩分を減らす(塩分を減らしてもしっかりした味付けが出来る)
- 茄子は地蔵の老化を遅らせるアントシアニンを多く含みます
玄米おにぎりの減塩の工夫
- 塩水にしたもの使う(舌全体で味わうと濃く感じる)
おにぎり一個あたり塩をかたまりで使うと2~3g必要ですが
塩水にすると塩を水で薄めるので0.1gしか使いません。
玉ねぎサラダの減塩の工夫
ドレッシングに塩分を使わないでポン酢とごま油、ニンニク、唐辛子で作る。
ピリ辛にすることで塩分量が少なくても満足できます。
減塩ドレッシングのレシピ・作り方
- おろしニンニク小さじ1/2
- ごま油小さじ1
- ポン酢 大さじ1
- 唐辛子適量
このドレッシング美味しそうですね!
醤油麹も旨味が多いので減塩にいいですよ。
まとめ
腎臓は大切な臓器なので慢性腎臓病にならないように
日頃から減塩を心がけましょう。
減塩のコツはダシを効かせることと香辛料や薬味を上手に使うこと。
子供の頃からの食生活が影響するのでお子様のいる家庭では
塩分控えめな味付けで育てる必要があります。